成功体験・失敗体験 ニコニコさんへのお返事にかえ
すばらしい!
どんなテストでも満点はすばらしい。
満点は無限の可能性を持った得点です。
80点は80点、90点は90点でしかありません。
しかし、満点は100点かもしれませんが、実は150点、200点だったかもしれません。
1の失敗体験を克服し自分の糧にするためには、5の成功体験があったほうが良い。
成功体験と失敗体験が子供を大きくしていきます。
どちらか片方だけではだめですね。
褒め上手は、一方で叱り上手でもあります。また、そうでなければなりません。
そして、どちらにしてもお互いの信頼関係が絶対です。
同じことを言われても、相手によって受け取り方は違います。しっかりした信頼関係が築かれていれば、多少のいき過ぎや言葉足らずも相手が吸収してくれます。
親と子供、先生と生徒、上司と部下、すべてそうですね。
もちろん、おいおいわかってくれよ、と思う場面はいくらでもあります。
大人の人間がそうであるように、子どもも千差万別です。
この人がこんなに強く言っているのだから間違いないだろう、と思ってもらうためには、それまでの接し方と、相手の成長が必要です。
家庭の方針、塾の方針、学校の方針、先生の方針、これもいろいろあるとは思います。
しかし、子どもを大きくする、その子どもにあった失敗と成功のバランスがあると思います。
かなり昔なら、叱り9、褒め1で、ああ、いつも叱られてばかりなのに、今日は先生が褒めてくれたと、一生の思いのように感じてくれる子どもが多かったと思います。
今は、もしかしたら、このバランスは逆転しているかもしれません。
ほめ、ほめ、ほめ、ほめ、ちょっと注意、ほめ、ほめ、注意、ほめ、ほめ、注意、……、こんな感じでしょうか。
叱られることも含めて、失敗体験を成功に昇華させるためには、その倍の成功体験がないとそろばんが合わないようです。
算数を得意にするためには、算数を好きになってくれることが一番。
楽しい、おもしろい、好きだ、そんな感覚を持ち続けることができれば、それだけで得意科目です。
その感覚を持った子どもは、算数のアンテナが立っています。
日常から、アンテナが立っていると、これは強い。子どもの類まれなる吸収力を持って、あらゆるところから算数感覚をダウンロードしてきます。
ふだんから私は算数はセンスではない、正しい学習方法と努力で何とでもなるものですと言っています。
これは今もそう思います。少なくとも中学受験をクリアするための算数ならそれで充分です。
でも、もし、算数のセンスがあるとしたら、上記のアンテナを持っているかどうかになるのではないでしょうか。
そして、アンテナを持つためには、計算力をはじめ、結局は、正しい学習方法と努力が必要で、その上で、楽しい、おもしろい、好きだ感覚が必要です。
機会があるごとに担当のご父母には、だましてもいいから、算数は得意だ、得意にできる、算数が好きだと思い込ませてくださいとお願いしています。
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コメント
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算数について、子どもとの関わりについて、こちらで多くのことを教えていただいています。
子供達は、今日もどこかで賛数仙人という仙人が応援してくれているんだ、と思いながら
暮らしています。
仙人の絵まで出現しました!
ひとつひとつの数に個性を感じられるようになれば算数が楽しくなるように、
「仙人」の存在も算数を楽しく身近にしてくれるようです。
改めて素晴らしいお名前ですね。
これからもどうぞ応援・ご指導お願いします。
投稿: ニコニコ | 2007年4月 3日 (火曜日) 08時48分
仙人の絵、見たいものです。
お子様たちのこと、応援していますよ。
ぜひ算数が大好きな、よい子達に育ってください。
投稿: 賛数仙人 | 2007年4月 6日 (金曜日) 02時35分