応用問題集の解説
ある日の6年の授業の開始早々のことです。
「先生、応用問題集の解説して欲しいんですけど」
応用問題集の解説は授業では行わず、質問にくることになっています。
ところがこの回に限っては生徒の大半がわからない問題があったらしく、相談した結果、授業でやってもらったほうがよいとまとまったようです。
とは言え、クラスの総意というわけではなく、発言権が強い数人の女子で決めたようですが。
「先生も同じ問題をみんなにひとりずつ教えるのは面倒くさいでしょ」
確かに。
しかし、プリントなど、やらなければならないことはたくさんあります。
「応用問題集の解説は読んだのかな?」
「いや、だって先生、いつも見ることは見るけど」
「愛が感じられないんだよ」
……?
これにはウケました。
「こんなことわかって当然だろう、みたいに書いてあるけど、ぜんぜんわからない」
「そうそう、Ytテストの解説もそう」
「賢い子だけにわかるように書いてあるんだよ」
いや、君たちだってCコースの賢い子ではないのか。
その日は結局、授業で解説しました。
解説が終わって一言。
「愛を持って応用問題集もやろうね」
愛が感じられないとは失礼な話で、特別わかりにくい解説ではないはずですが。
簡潔に書かれているので、生徒には省略が多く見えるのかもしれません。
また、質問すればすぐに解決すると思って、そんなにしっかり見てないのかもしれません。それはそれで問題です。
成長するには自分である程度解決できるようにならないといけません。
手取り足取りは、時によっては成長を止めます。
しかし、慣れの問題もあります。普段は私の解説ばかり見て学習しています。
表現の仕方や図のかき方が少し違うと、まったく違う風に見えることはよくあります。
もちろん、解説だけ読んで理解できるなら塾も塾講師もいらなくなりますね。
それでは私も路頭に迷います。
路頭に迷わず、愛を持って解説したいと思っています。
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コメント
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以前、掲示板に投稿した6年男子の母です。
『スピードアップ』ありがとうございました。
「次をリクエストしようかな、それはあつかましいかな・・・」
と思っていましたので、嬉しいです。
ところで、ブログの『5年組分け』の記事、とても参考になりました。
最近、最後の問題が出来るようになったかと思ったら、
最初の2ページの基礎問を落としてくるようになってしまい、
新しい局面にぶつかっています。
最後の問題が出来なかった時は、
最初の2ページ(週例テストでは大問1.2)は決して間違えなかったのに、
何故なんでしょうか?
とりあえず、計算問題に取り組む時間が少なすぎ(1行問題集のみ)なのかと思い、
『スピードアップ』に取り組ませます。
(私から見ていても、計算に工夫がないように感じられますので。)
追伸:おかげさまで、S入り出来ました。
投稿: C1母 | 2007年5月30日 (水曜日) 10時15分
いつもありがとうございます。
「スピードアップ」、自分で言うのもなんですが、気に入って使っています。
作り続けていくつもりです。
算数の体力づくりになりそうです。
ある程度、単元・問題がひと回りしたら、数字換え、弱点強化特集など作りたいと思っています。
今は1回10分ほどかかると思いますが、やるかやらないかではきっと差がついてきます。
最終的には5分をきるくらいでできるようになるときっと頼もしくなっています。
5年用も作っていますが、内容は1回5問でさすがに6年よりは簡単です。
リクエストがあればこれもアップしてもよいかなと思っています。
>最近、最後の問題が出来るようになったかと思ったら、
>最初の2ページの基礎問を落としてくるようになってしまい、
>新しい局面にぶつかっています。
>最後の問題が出来なかった時は、
>最初の2ページ(週例テストでは大問1.2)は決して間違えなかったのに、
>何故なんでしょうか?
最後の問題までしっかり手を出せるようになり、時間配分が変わったのではないでしょうか。
特に週例は時間が短いですから、見直しの時間が少ない分、どこに時間をかけるかで正確さが変わりそうですね。
もし、合不合など、時間が比較的長いテストでも目立つようでしたら、心配ですが。
ぜひ「スピードアップ」活用してください。
力がつく問題、頭の回転が速くなりそうな問題をどんどん作っていきます。
応援しています。
投稿: 賛数仙人 | 2007年5月31日 (木曜日) 00時35分