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2007年6月 6日 (水曜日)

学習以前のこと。「正しい環境」とは。その2

子どもは刺激を吸収して育ちます。
心地よい刺激と、気持ちの悪い刺激、取捨選択しながら育ちます。
どういう刺激であれ、子どもにとって刺激は必要です。
専門家ではないので間違っているかもしれませんが、子どもの性格や行動のパターンは刺激の大小によるところが多いのではないでしょうか。
それは小さすぎても大きすぎても、心の欠損につながりそうです。

よい環境とは、心地よい刺激と、気持ちの悪い刺激をバランスよく与えることです。
80%の気持ちよさと、20%の気持ち悪さ、それくらいがよいバランスかと思います。
そして、20%の気持ち悪さを克服できれば、80%の気持ちよさが待っていることを知って欲しいと思います。

学力ということにしぼって考えると、この20%の気持ち悪さは計算や漢字の練習といった作業的なものになるでしょうか。

ふつう計算や漢字の練習など、子どもは嫌がります。
しかし、このような学習は、もちろん、ただたくさんやらせればよいということはありませんが、実はかなり重要です。
ゆとり教育で失ってしまったものがあるとすれば、まず読み書きといった、この基礎学力です。
子どもの学力の地盤沈下があったとすれば、読み書きの軽視に原因があったのは間違いありません。
思考力を高めるためにはその基本となる学力、考えるための基礎が必要です。
考える素地がないのに、さあ、考えなさい、発言しなさいといっても無理なことです。

たとえば、16×5や60÷15を見た瞬間に答えが浮かんでこないのに、文章題ばかりやらせても無意味です。
算数や数学が得意な者は、少なくとも基本的な問題については頭ではなく、手で解きます。
計算や基本で、頭を使ってはいけません。
手で解く、というのは大げさかもしれませんが、たとえば少なくとも高学年以上なら2×3なら6と、あたかも頭を経由しないで答えが出てきますね。
基本の計算力は条件反射的にできないといけません。
工夫や創造は基礎があってこそ出てくるものです。

受験生であれば誰でも、難しい問題、理解不能な問題に出くわします。
もしそれがなければ、よほどの天才か、実は受験生でないか、になります。
そういう問題に出くわしたときの対処の仕方がその子どもの学力を決めます。
あきらめて止まってしまう。これは問題です。
いったんあきらめて次に進む。精神衛生上はよいかもしれません。また、進むうちにわかることもあります。
一番はもちろん、何とかがんばって理解し、乗り越えることです。苦労した分、印象に残り、真の学力となります。

20%の気持ち悪さを乗り越え、80%の気持ちよさをおぼえる。そんな学習を積み重ねて高みに上って欲しいと思います。

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