4年の夏 その2
つまづきのチェック
夏休みの過ごし方は大事です。
4年くらいでは勉強づけにしないで、ふだん得られない、外での刺激を受ける方が重要です。夏の計画にぜひ組み入れて欲しいと思います。
ゆったりリフレッシュする、本当に好きな何かに熱中する、発見する、成長には欠かせないことです。
もちろん、そればっかりでもアンバランスで、また、親は不安ですね。
夏の学習でもっとも大事なのはこれまでの見直しです。
多少の先取りも効果的ですが、復習中心にやる方が失敗はありません。
時間の関係などで、おろそかにしてしまったところ、どうしても苦手だったところなど見直す期間にしたい。
そこで今回はつまづきのチェックについてです。
さて、間違い方には2種類あります。
いつでも間違うまちがいと、たまたまやってしまったまちがいです。
前者は早く見つけて直してあげた方がよいですが、後者はほおっておいてよい。
ただし、この見極めは難しいですが。
つまづきのポイントを知っていればいるほど教師は優秀といえます。
ここで経験の差が出ます。
もちろん、これに万能な人はまれです。
それは子どもの学習レベルや環境などで違ってきますし、当然、子どもは千差万別です。
とはいえ、80%くらいはよくある間違いの中に入っているのではないでしょうか。
たとえば、
20-7+3
7と3が見えるのでつい20-10にしたくなります。
51-18+12
21と答えたくなります。
1.2+0.8
3.7-1.7
2.0と書いていませんか。(docomo2.0!?)
これはもう大丈夫ですね。間違えば目立つので指摘されやすい。
0の扱い(0を消す、補う)ははじめひっかかります。
単位は大丈夫ですか?
4年くらいで単位の換算がきちんとできると頼もしい。
これは学力崩壊が言われる前からできない印象があります。
つまづきの原因で、圧倒的に多いのは単位をきちんと覚えていない(覚えられない?)場合です。
暗算できますか?
わりきれるまでわりましょう。
12÷10
420÷100
560÷1000
1÷2
9÷5
36÷5
1÷4
6÷4
10÷4
14÷4
15÷6
21÷6
45÷6
12÷8
28÷8
44÷8
暗算でできるのが望ましいですが、習いたてなので、パッとできないようなら無理をせず筆算でしっかり練習させましょう。
植木算も苦労します。
しっかり理解させたいところですが、これははまると大変です。
できない場合、強く教えれば教えるほど深みにはまって大変なところです。
感覚として理解できるようになるまで、苦手意識を埋め込まずに繰り返しやらせてあげたいところです。
あとは場合の数ですが、これは少し前に書きましたね。
弱点がなくなるだけ学力が上がるのは言うまでもありません。
基本のチェック、つまづきのチェックの夏にしましょう。
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コメント
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心当たりのあるつまづき箇所があれこれありました。
毎日の慌しさや先に進まねばといった不安に紛れて通り過ぎてしまうところでした。
落ち着いて考えなければと思いました。
ありがとうございます。
投稿: ニコニコ | 2007年6月12日 (火曜日) 08時35分
復習8、予習2くらいがよいですね。
よい問題を繰り返し解いてしっかり自分のものにしたい。
時間が許す限り、何度も同じ問題を解くことはひじょうに有効です。
ある程度早く先まで行ってもどるのか、その都度、もどるのかは学習状況によって判断しましょう。
投稿: 賛数仙人 | 2007年6月13日 (水曜日) 11時25分