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2007年9月10日 (月曜日)

受験の神様 その2

「受験の神様」はひと足早く、来週には受験を迎えるようですね。
何だか泣けるシーンが増えてきました。
ドラマの作りがうまいのか、現場の末席にいるためか。

毎週見ては、授業中まねして楽しんでいます。

クラスの男の子でなかなかゆかいな大物君がいます。
のると大人でも感心するような気の利いたことを言う子です。
ただし、課題をしっかりやってこないことが多い。

夏期講習も目前といった頃のこと。
クラスメートから私に報告です。
男子「XX、また算数の宿題終わってないってよ」
女子「そうそう、まだテレビのドラマを週5つも見ているんだって。終わるわけないじゃん」
本人は、そういうときには黙っているのが得策ということを覚え、実にかわいそうに思えるくらいの殊勝な顔をしています。
私「で、終わっていない分はどうするの?」
XX「ほんとうに、ごく近い将来、やります」
私「それは来年の2月過ぎてひまになったとき?」
XX「いやいや、本当に明日くらいまでにはやりますって」

さて、はじめて授業で「受験の神様」の菅原道子のまねをしたとき。
「この問題ができないようなら、あなたはクビ~」
さっそくXXと数人が大うけです。
私「お、やっぱりXX、受験の神様もしっかり見てるな」
XX「いやいや、ほんの息抜きに」
クラスメート「やっぱり見ているんだ。バレバレ」

また、それから数週間後のこと。
私「XX、昨日の受験の神様、見たか」
XX「いえ、まだ見ていません」
クラスメート「うそつけ、さっき話していただろう」
クラスメートはなかなかきびしい。
私「なんだ、見たんだな。じゃあ、先生が言いたいこと、わかるだろ」
XX「何となく……。でも踊りませんよ。だから、見てないことにしておきたかったのに」
私「さすが、XX。役に立つから理科の創作ダンス覚えたろ」
XX「ぜったいにやりません」
私「そうか、残念だな。覚えたら見せてくれよ」
XX「だから、覚えても見せませんって」

いまだに授業では「受験の神様」ごっこが私のブームです。
生徒たちは、またやってると失笑気味です。
XXは、新しいのを見たことがばれるので、そ知らぬ顔をしています。

まねしているセリフをご紹介しましょう。

「~なら、あなたたちはクビ~」
「地図を持たない人間はかならず遭難します」
「あなたは今日2時間むだにしました」
「勉強もできない、~もできない。あなたは何もできないのね」

知らない人が聞いたらひどい言葉ばかりですね。
見ていない子は、はじめびっくりしたようですが、あとで友だちに聞いたようです。今ではほとんどの子が失笑気味です。

まねしたいけど、言えない言葉があります。

「わたしが合格させます。そのかわり~をしなさい」
「あなたは~中に合格します」

ちょっと気軽には言えません。

わたしが合格させます。

傲慢すぎですね。
そういう気持ちは持っているべきではありますが。

塾講師はあくまでも本人のがんばりを支えるサポート役です。
最適な道を見つけて道案内はしますが、歩いたり走ったり、がんばるのは子どもたちです。

あなたは~中に合格します。

これは真剣に言ってあげたい。
でも、これを言うにはゆるぎない根拠がないと、とても言えません。

どちらの言葉も本物の「受験の神様」にだけ許される言葉です。

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