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2007年12月26日 (水曜日)

算数天才脳 その5

まずは前回までの復習から。

1.脳を鍛えるためには順番があり、まずは計算と基本の鍛錬が必要。
2.「基礎基本」は重要だが、基礎の裾野を広げてステージアップが必要。

それでは、どうやってそのステージアップをしていけばよいのか。
それが今日の話題です。
……
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算数、数学は積み重ねの学問です。

順序正しく積み上げていかなければ、先で止まってしまったり、転んでしまう場面が増えてしまいます。
そこが穴となり、放っておくといつの間にか苦手になってしまいます。
逆にいったん正しく習得したものについては、忘れづらく、確実に自分のものとなっています。
ここが算数数学が得意な者はつねに得意で上位にいて、苦手な者はなかなか脱出が難しい原因となります。

「基礎基本」が大事と言われる理由もそこにあります。

ではその積み上げ方ですが、古い歌にありました。

「3歩進んで2歩下がる」

まさか学習の仕方を歌った歌ではないとは思いますが、生き方を歌ったものではあります。
ここまでできたのだからあと1歩、ではなく思い切って3歩進んでみる、それで跳ね返されたら2歩もどってさらにチャレンジ、このくらいの気持ちがいいですね。

いつもでは嫌になってしまうかもしれませんが、たまには多少無理なくらいの難度の問題を与えることは悪いことではありません。
ちょっと無理かなと思っても、脳に負荷をかけ、違う世界を見せることは無駄にはなりません。

もちろんここで気をつけるべきは子どものモチベーションです。
緊急事態でない限りは、いやいややらせても効果がありません。

いかに難しい問題に取り組ませるか、そこが本当に伸ばす教師の力量と言ってもいいかもしれません。

子どもの能力は誰でも無限大、ぜひ信じたいと思います。

体にゴムのようなものをつけ、前に引っ張り、自分の速度以上の世界を見せる。
多少記憶違いがあるかもしれませんが、昔、テレビで、陸上のオリンピック強化選手の練習方法として見たことがあります。

自分の体験だけでは見えない世界を見る、これは能力開発のひとつの方法として有効かと思います。

まだ理解不能な問題がある、これを認知するだけでも、その後の展開が変わってきます。
ただし、そこからが勝負ですね。
ああ、難しいなあ、困ったなあ、嫌だなあ、では意味がありません。
その時々においての理解しがたい問題、難しい問題との付き合い方が問題です。

本当に難しい問題があり、それを子どもに与えたいとき、

「これできたらすごいなあ。天才的だなあ」
「今は難しいけれどそのうちできるようになるよ。今できたらすばらしいけど」
「あることに気がついたら解けるよ。するとそれだけで能力アップ!」

そんな言葉を言います。
決して「これはできなくていい」と言うようなことは一切言いません。
できなくてもいい問題なら、はじめから与えてはいけませんね。

子どもによりますが、ゲームならいくらでも難しい課題にチャレンジし、必死で調べたり、集中して解いたりします。
パズルの良さもそこにあります。好きな子は集中して問題に挑みます。
ただし、パズルはともかく、残念ながらゲームは今のところ算数の偏差値を上げてはくれませんが。

ゲームのように楽しい問題を与え、少年ジャンプのようにおもしろい授業をしたいと本気で思う賛数仙人です。

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