数の感覚 その1
算数の学力のうち、最も重要な基本は計算力です。
これは繰り返し語ってきましたから、今更なのかもしれません。
しかし、ではなぜ計算力が大事なのでしょうか。
計算を通して養われる力をさらに突き詰めると、それは「数の感覚」であろうと思います。
……
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「数の感覚」と言ってもそう難しいものではありません。
ある程度の計算能力を持っていれば、65は7でわれない、63なら7でわれるといった感覚があるはずです。
「数の感覚」とはそのようなものです。
たして10になる2つの数で、1つが7ならばもう1つは3であるといった和と差の感覚も数の感覚ですが、まずは積商の感覚をしっかり身につけたいと思います。
学習の順序で言えば、和と差の方が積と商よりも先ですが、こと数の感覚にしぼると、積商の感覚が先です。
もちろん、ここで言っているのはふつうにたし算、ひき算、かけ算、わり算ができるようになったあとの話です。
学年で言うと4年から5年の半ばくらいまででしょうか。
それを過ぎていてももし身についていないようなら、何らかの方法で早く身につけさせるべきです。
積商の感覚とは、約数・倍数の感覚のことですね。
ゆとり教育以前であれば、学校のドリルなどでたくさん時間をかけ自然に身についていた子が多かったと思います。
ゆとり教育も、徐々に見直しされているようですね。しかし、不運にも約数・倍数の感覚がまだじゅうぶん身についていなければ、きっと算数にどれだけ時間をかけても砂上の楼閣になってしまう危険性があります。
……
これはまた具体的な方法など、次の機会に書いてみたいと思います。
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コメント
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実感しています!
分数計算の手続きは理解できても
即、道具として使えるようにはならないのですね。
仙人プリント倍数約数を再度手にとっていたところです。
たとえ数が苦手の大人であっても習いたての子供よりは数感覚が身についているということを肝に銘じて、
頑張る子供に温かく声かけしたいと思います。
続編、とても期待しています!
それから・・教室の皆さんのさまざまなご様子興味深く読ませていただいています。
ありがとうございます!
皆さんに楽しい中学生活が待っていますように。
投稿: ニコニコ | 2008年2月15日 (金曜日) 11時54分
ニコニコさん、お久しぶりです。
5年のこの時期は、実はシリーズよりも仙人プリント「約数」「倍数」「分数」を積極的にやらせた方が効果的かなと思っています。
もちろん週例テストは無視できませんから、バランスの問題ですが。
「数の感覚その2」は近日中に書きたいと思います。
投稿: 賛数仙人 | 2008年2月16日 (土曜日) 01時13分