塾講師の営業トーク その2
前回の続きです。
「信じていいの? 塾講師の言葉」から、今回の営業トークは
(成績アップのしくみ)「お子さんの成績はかならず伸びます」
……
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書いてある内容を要約するとこんな感じです。
・ 多くの子は入塾して3ヶ月くらいで少し伸びる。
→ その理由は、それまで学習習慣がなかったので学習時間が増えた分だけ伸びる。
・ そこから伸びる子はごく少数。
・ 偏差値55から60を軽くオーバー、60そこそこから70近くへ上げるのは難しい。
・ 成績が伸びるか伸びないかは、塾での指導というより「脳の発達段階」によるところが大きい。
・ 「脳の発達段階」に合わせて学力は伸びる。
・ はじめから最後まで同じ偏差値を維持しているだけでも伸びていないわけではない。
→ 過酷なリレーでその順位を保つことも難しい。
・ 塾の営業トーク「お子さんの成績はかならず伸びます」は話半分に聞いておくべき。
なるほど。
ご説ごもっとも、ですね。
塾で受験勉強をしているだけで、塾では目立たなくとも小学校では優秀であることは多いでしょう。学習習慣が身につくだけで、小学校の学習は楽になり、はじめはついていかなかった塾の学習も何とか軌道に乗るのが3ヶ月経ったくらいです。
私も始めて受け持つ生徒のご父母には「はじめは苦労するかもしれませんが、3ヶ月はがまん、様子を見てください」と言います。
偏差値55から60オーバー、これも確かに難しい。たった5の差のようですが、明らかに60の壁は存在します。
45から50オーバーはそう難しくありません。
それこそ学習習慣が身につき、基本からしっかりやるだけですぐに50を超えます。
(偏差値には気をつけてください。母集団によって数値が変わります。私の基準は四谷の合不合で話を進めています。首都圏、日能研など、受験するテストによって偏差値は様々です)
60の壁以上に、70前後にはさらに大きな壁が存在します。
単純に考えれば、先頭集団に近づけば近づくほど早く走っているわけですから、並みの脚力で多少走っていても追いつくのは至難です。
この例でいくと、50くらいまではみんな歩いているわけですから、少し走れば追い抜けます。
「脳の発達段階」、これも多少影響があるのかもしれません。
しかし、私はこれには少し腑に落ちないところがあります。
この雑誌の解説いわく、ちょうど小学校高学年の時期は第三段階(具体的操作期)から、第四段階(形式的操作期)への移行期にあたるそうです。
第四段階に移行した者はぐっと大きく伸びることができ、算数も理解しやすくなるとのこと。
……
長くなりました。後日、続きを書きます。
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