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2008年3月17日 (月曜日)

間違った問題は財産

受験が終わり、新6年生のクラスは大きくクラス替えがありました。
その中で、新しく入ってきた女の子がいます。
授業後、駆け寄ってきました。
「先生、たくさん間違えていいんだよね」
そして、私に授業で毎回やっている小テスト「スピードアップ」を出しました。
授業でも確認しましたが、5問中マルはひとつしかついていません。
……

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新学期やクラス替えがあった後などは、授業の始めに学習法などクラスの方針を語ります。
今年、6年の始めの授業ではこんな話をしました。

「マルの数が大事じゃないんだよ。正解した問題より間違えた問題の方が大事なんだ。
いけない学習法を教えます。
解き方、計算もなく、解答だけにマルバツだけをつけたノートがダメなのはわかっていますね。
間違えた問題の解き方を消しゴムで消して、正しい解き方をその上から書く。これもよくない。理由はわかりますか。
自分が間違えたところをはっきりさせないままやり直すのは無駄が多くなります。もう一度、見直して別のところにやり直すか、消さずに赤ペンなどで、上から間違えた箇所を直していこう。
間違えた問題が財産なんだよ。間違えた問題ほど、大事にしよう。
間違えれば間違うほど、君たちは強くなる。だから決して間違いを隠してはいけないよ。
間違えたら喜びなさい」

そんなことを聞いて、女の子は喜んでテストを持ってきたようでした。
「そうそう、たくさん間違っていいんだよ。でも、授業でも言ったけど、そのあとが大事なんだ。わかってる?」
「やり直しが大事なんでしょ」
「お、わかっているねえ」
ニコニコしてその子は去っていきました。
やり直しの意義を理解してもそれから先が大変です。
しっかりやろうとしたら、単純に学習量は倍になります。
たくさん間違えていればいるほど、その負担は増えます。
とりあえず「スピードアップ」だけでもしっかりやってくれればこの子の成績はまったく違ってくるでしょう。
やる気を応援してあげよう。そう思いました。

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