算数力の基礎チェック その3
前回の続きです。
「1.整数の四則演算の基本」について。
今回は整数のかけ算とわり算です。
……
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整数のかけ算、わり算についてはこれまでも扱ってきました。
これは約数・倍数の感覚でもありますね。
最近では「数の感覚」にも書きました。
4年生から塾に入った途端に、学力のギャップに驚かないためにも、算数では「2けた×1けた」、「2けた÷1けた」の計算は塾に入る前にマスターしておきたいところです。
ゆとり教育の見直しで多少改善されるとは思いますが、小学校でいくら算数が得意であったとしても、カリキュラムの遅れは自然に補われるものではありません。
「予習シリーズ4年上」の第1回は「和と差の問題」です。
その中の基本問題に次のような問題があります。
(問題) 姉と妹の持っているお金を合計すると2600円になります。
姉が妹よりも400円多く持っているとすると、妹の持っているお金は何円ですか。
和差算の問題ですね。
多くの子どもたちは線分図などかいてあげると仕組みはすぐに理解できます。
合計の2600円から差の400円をひけば妹の所持金2つ分になります。
これは問題ありません。しかし、塾に入ったばかりの子どもだと、実際は答が出せないのです。
なぜだかわかりますか?
2600-400=2200
これはできます。
2200÷2
ここでとまります。わり算ができないのです。
2200÷2ならば、感覚で何となくできるかもしれませんが、もう少し数が複雑になると間違いなくとまってしまいます。やったことのない計算はできるわけありませんね。
25×2
38×2
18×3
13×4
16×6
36÷3
48÷3
60÷5
72÷6
90÷6
108÷9
これくらいの計算が仮に筆算でもすぐできるようでないと、自分で問題が解けないばかりか、授業の解説にもついていけないことでしょう。
「予習シリーズ」を使っている4年生のお子さんをお持ちの皆さん、上記の計算を聞いてみてください。即答できれば授業についていけていることでしょう。もし、そうでなければ早めに訓練させてあげるべきです。できれば上記の計算くらいは暗算で即答できるくらいが理想です。
5年生以上で、もし上記の計算を暗算で即答できなければ計算の学習から見直しをすべきです。それをやらずに算数の学力の向上はかなり厳しい状態でしょう。
「2けた×1けた」の計算がまずまずできるようであれば、5年生以上には前回のたし算、ひき算と同じように、上から計算する方法を教えてあげるのは効果的です。
13×4ならば、1×4の4と3×4の12で、12の十の位に4をたして52です。
慣れてくれば式を見たときに答が浮かぶようになります。
……
まだ続きます。
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