算数力の基礎チェック その9
途中に□がある計算は、苦手としやすいところです。
多くが苦手とする問題は逆に差をつけることができる問題でもあります。得意にしたいですね。
計算だけではありませんが、いきなり解きだすのではなく、問題を見て予測することが大事です。とはいえ、たくさん時間をかけて分析するわけではありません。
問題または式をパッと見で、何をするのか、ある程度大まかに流れを考える癖をつけます。解きだす前に作戦をたてます。
途中に□がある計算で、大事なのは計算の順序です。
50-48÷□=38
「この式はなに算ですか?」
何をすればよいのかわからない子どもには、はじめこう聞きます。
この式は大きくとらえるとひき算です。かけ算、わり算、( )はひとかたまりなので、48÷□はひとかたまりで△とすると、この式は
50-△=38
となります。
△=50-38=12なので、ここで48÷□=12となり、□は(48÷12=)4です。
72÷(15-□)=18
これは( )がひとかたまりなので、これを△とすると
72÷△=18
となり、わり算です。
△=72÷18=4なので、15-□=4から、□は(15-4=)11です。
36÷(5×□-9)+2=8
これはなに算でしょう。
36÷(5×□-9)がひとかたまりなので、これを△とすると
△+2=8
なので、たし算です。
△=8-2=6なので、36÷(5×□-9)=6です。
今度はわり算になりました。
(5×□-9)を◇とすると、36÷◇=6から、◇は(36÷6=)6です。
5×□-9=6なので、5×□を☆とすると、☆-9=6から、☆は(6+9=)15です。
5×□=15なので、□は(15÷5=)3です。
このように、途中に□がある計算は、式の形を正確にとらえ、分けて、ていねいに計算していくことが必要ですね。
部分部分だけ見ていくと、四則の逆算を繰り返しているだけです。
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