バカには教えません
「ぼく、バカだから」
「わたしバカだから」
算数や数学を教えていると、子どもの口から聞きます。
……
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それを聞くと、私はすかさず言います。
「バカには教えないことにしています」
そういう子は、口癖になっているのかもしれませんが、まわりからも(特に肉親から)よく「バカ」と言われているとしたら困ったものです。
「バカだから」に続く言葉が「がんばる」なら、まだ救いはあります。しかし、その言葉が出てくる場合のほとんどが、問題を間違えたり、理解できなかったあとです。
バカだから間違えて当然、バカだからわからなくて当たり前、そういう気持ちを持っていると伸びるものも伸びません。
私もたまには生徒に「バカモノ!」としかることはあります。しかし、それはやってはいけないことをしたり、やるべきことをやっていなかったりするときだけです。算数でいくら間違おうと言ったことはありません。
「君は本当にバカかい? だとしたら、先生はもう君に何も教えることはないけど」
今までこの言葉を言って、「はい、バカです」と言った子どもは、幸運なのか、ひとりもいません。
「いえ、バカではありません」
「そう、君はバカではない。もし君が本当にバカなら先生ははじめから何も教えていない。もう自分をバカと言うのはやめなさい。」
学習で成果を上げるには、自信を持つために努力を続けていかなければなりません。
しかし、一方で努力を続けるために自信を持っていなければいけません。
自信のなさから「バカだから」を繰り返し言っているようでは成果は期待できません。
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