乗り換え失敗
夏期講習では、講習生など新しく見る顔がたくさん増えています。
私の持っている中学2年のクラスにも新顔がチラホラ、クラスの雰囲気がやや違います。
今日はその中の新人A君の話です。
……
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夏期講習から入ってきたA君、始めの授業から気になりました。
他の生徒と明らかに授業の受け方が違います。
まず気になったのがノートです。板書など、とにかくノートをかきません。書いても答だけの典型的なだめなノートです。
次は、授業の理解です。反応の良いときと悪いときの差が変に極端です。
問題を解かせても、連立方程式の応用をやっているのですが、文を読み、一挙に式らしきものをちょいちょいと書いて、それで解ければオッケー、解けなければ完全に思考停止の状態です。
ノートをちゃんと書かないので、どこでストップしているのかわかりません。
ストップが連続した食塩水の問題で、見るに見かねてストップした始めの問題を指で指し、「この問題の式をいってごらん」
「~の食塩水の重さをxg、~の食塩水の重さをyg、……、~:~=2:3……」
!!
すべての謎が解けました。
やや、小声で聞きました。
「A君、中学受験した?」
こくりとうなずきます。
「学校の数学、けっこうサボったでしょ」
またまた、深くうなずきます。
「算数は得意だったね」
さらに大きくうなずきました。
中学受験で成功しても失敗しても、数学を馬鹿にせず、基本からきちんと学んでいかないと、はじめは楽勝と思った数学も、知らないうちにわからなくなり、気づいたときには数学でオチこぼれています。
特に中2の内容までなら算数でほとんど解けてしまうので、要注意です。
A君はこの典型でした。このようすでは、完全に乗り換え失敗しています。
この子もまた、ノートから指導することにしました。
受験算数が得意な子どもはじょうずに乗換えができれば、そのまま数学を得意にできます。しかし、失敗すると、突然オチこぼれです。ご用心。
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