99点 その2
家庭教師のK先生には英語と数学を習いました。とは言え、英語の方は何を習ったか記憶にありません。中学の英語ですから教科書レベルであればそれほど難しいわけはなく、その分記憶にないのだと思います。
数学はそれまで、それほど得意科目ではありませんでした。
話は横道にそれますが、中学生のころ、当時大流行のオセロゲームにはまり、友人と、あちらこちらのデパートであるオセロ大会に出場してはゲームなど賞品をもらっていました。優勝は私で、準優勝は友人、いつも決勝戦は友人とあたります。一時期、家には同じオセロゲームが10個以上ありました。たいてい賞品はオセロゲームとその他の何かでしたから。地方大会が終わると優秀者は地区大会、私と友人は九州代表になりました。全国大会は東京の帝国ホテルでした。帝国ホテルに行ったのは結局、未だにそのオセロ全国大会の3回だけです。全国大会に引率してくれたのはどこかの小学校の先生でした。東京に行く道すがら私と友人に算数の問題などを出してくれました。ここでは答えられるのは勉強ができた友人で、私は答えられないことが多かったと思います。自信があるのはオセロだけだったかもしれません。きわめて凡庸なただオセロが強い子どもでした。
ある日、家に帰ると私の部屋に知らない人がいました。
K先生よ。母が紹介しました。
これは君が作ったの?
私は工作好きで、部屋には木材やモーターでできた作りかけの電車とレールがありました。
そう、リニアモーターカーを作りたくて。
それはすごいね。賢いんだね。
賢くはなかったし、モーターでタイヤが回り、モノレールのような感じで動くものでしたからリニアモーターカーでも何でもなかったのですが、興味のあるところを誉めてもらって単純にうれしかったと思います。
それがK先生との出会いでした。
まだ続きます。
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