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2010年6月 9日 (水曜日)

算数の解き方

私が塾講師を始めた頃は、算数の解き方・教え方は三者三様だったと思います。

数学の解き方・教え方は特殊な問題でない限り、それほど教師によって差は出ません。別解も含めてほとんどが一直線、わかっている先生ならばこれはこう解くということが決まっている問題がほとんどです。たまにこれは思いつかないだろうなという解法を見つけたりすると楽しくなります。教え方についてはわかりやすさなどで差は出ますが伝えたいことは同じという意味で差がありません。数学で、エレガントな解法なんて言葉があるのも、それがそれほど多くないからとも言えます。

受験算数はしかし、塾独自、また塾の中でもその師が誰であったか、何であったかで解き方・教え方が違っていました。
同じ問題でも線分図で解いたり、表にまとめて解いたり、面積図で解いたりと、深いところでは同じ発想であっても解き方が同じには見えないものがたくさんあります。

予習シリーズはそれをまとめた、といってもよいでしょう。予習シリーズで学習することになれば、多少の違いはあったとしてもカリキュラムや教え方で全く違うということにはなりません。北海道でも九州でも同じように学習することができます。特に規模がある程度大きな塾ならば教え方はどこの校舎、講師でも同じという方が都合がよいので、そういうこともあり、日本の中学受験テキストのスタンダードになったのかもしれません。

SAPIXは、また違った発想です。解き方は先生任せ、というより生徒任せです。つまり生徒が解ければどんな解き方でもよい、ここがまたおもしろいところです。
私の知っている限り、他の塾では塾講師のこだわりの解き方、教え方があり、生徒にはそれを教えます。ところがSAPIXではとにかくどんな解き方でもよいから解けるようにしなさい、そんな指導です。
私の塾に来ているSAPIX生には、どんどん賛数仙人のオリジナル解法を教えています。解き方にこだわりのない塾生だから受け入れられるのでしょう。

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