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2010年7月 9日 (金曜日)

砂上の楼閣 その2

7月もどんどん日が過ぎていきます。これでは気がつくと夏期講習ですね。

進学塾とそうでない塾との違いは色々ありますが、特に中学受験で顕著なのは当然ながら扱う問題の難易度です。中学受験において特に難関と言われる学校の試験は「学力を見る」=「ふるい分ける」のが目的ですから、誰でも解ける問題を出していてはそれができません。毎年毎年、その最適を求めて難度調整をしています。そしてそれを目指させる塾はそのちょっと上あたりに的を絞って問題練習に励むわけです。
どんなに難しい問題も毎日のように見ていればいつか普通になっていきます。そこで必要なものは勤勉さかまたは鈍感さ、あきらめの良さです。いつかわかってやろう、そのためにしっかり考えよう、これが勤勉。ああ、またこの問題か難しいなあ、これでめげない鈍感さ。この問題は難しすぎるからテストでは捨て問題、これがあきらめの良さ。
どんな形であれ、受験算数の学習で大事なのは追い詰められないようにすることです。
勤勉さに潔癖さが加わると窮屈になり、精神的に追い詰められます。大人が考えても難しいものを100%に近く理解していくことは並大抵ではありません。
鈍感に適当が、あきらめの良さに小賢しさが加わると学力的に追い詰められます。どの問題が本当に難しいのかの区別がなく、基本さえ疎かにしている可能性があります。
その子、その子の生活と性格、それを考えた上での学習計画、そして何よりも正しい学習姿勢と方法を確立すること、さぼらず、追い詰められず、努力していくことが大事です。

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