SAPIXの強さ その6
算数の対し方で、サピックス生とその他の塾生の傾向の大きな違いがあります。
サピックス生の特徴を書き並べてみます。
普通なら諦めそうな問題をとことん書きつくし調べまくって解答に至る。
途中の考え方の美しさ、エレガントさなど考えず、思いついたまま解き進める。
とんでもない計算になっても、解き方が汚くなっても、解答が汚くなっても、ごり押しで解答できるものは悩まず突き進む。
対して他の塾生の特徴は
一見書き出すしかない問題や複雑になりそうな問題は避ける。
計算の途中でおかしな数になると間違えているのではないかと疑い、やり直すか、手が止まる。
解答がとんでもない分数や小数(たとえば分母が3けた、4けたの数であったり、小数第4位、5位となる数)になると明らかに間違っていると思う。
もちろんそれがすべてのサピックス生に当てはまり、その他の塾生すべてに当てはまらないということではありません。しかし、これには両者を知っている同業者の方にもうなずいていただけることでしょう。また、以上の違いに良い悪いはありません。
どちらも利するところもあれば、そうでないこともあります。
たとえば、予習シリーズには執筆する先生がいて、さらに専門の編集スタッフ(テストと教材の部門)がいます。テストも教材もそうですが、推敲、校正を何度もかけられた上で生徒の目に触れることになります。
つまり、計算が妙に複雑になったり、数が汚くなったりすることは少なく、仮に途中に汚い数や式になったとしても解答は整数になるなどすっきりしているのが普通です。
テキストやテストの解説も予習シリーズを規範として作られ、また、全国で使われるものなので解法も公約数的なものになっています。
たまに若く燃える先生が予習シリーズの解き方はよくない、もっと良いやり方があるなど言っているのを耳にすることがあります。
これは間違いで、執筆した先生が執筆した内容、解法のまま教えているとは限りません。公けのものはできる限り奇を衒わずオーソドックスであるべきです。また、範となるテキストは基本に忠実であるべきです。
安っぽい裏技は必要ないですし、紙面の無駄になります。
話がややずれました。
話をもどしてまた次回に。
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