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2013年6月12日 (水曜日)

サピックスの強さ その9

「教えない授業」の続きです。

我が塾AMPには様々な塾の生徒がいます。サピックスはもちろん、四谷大塚系もたくさんいます。もちろんAMPだけという生徒もいます。
今はもう卒業したので語ってもよいと思いますが、ある塾から算数で困っている生徒が来ました。
5年生の春のことです。塾についていくためには算数の底上げが必要ということで私の本で存在を知り、AMPにいらっしゃったのです。
聞いた話をそのまま信じると、その塾では「教えない授業」をしていると。もちろん全く教えないわけでもないとは思いますが、どんな問題でも自己解決を言い渡されているようでした。もとサピックスの先生で、そのやり方を踏襲しているので指導には間違いないということでした。

さていざその生徒を見てみると、塾では割合や速さをやっているのに、分数の四則計算からできないのです。いえ、できないというよりは知らなかったのです。話を聞いてみると途中から入ったためにそこは全く抜けていたわけです。
それでは割合、速さどころの話ではありません。

学習を正しく続けるうちに自然と身についていくもの、算数に対する考え方が身についていけば自然と解けるようになる問題はあります。
しかし、ある程度の学習と理解をしなければ埋まるべくもないものもあります。
割合や速さをいくら習ったところで、分数の計算の四則を知らなければ、できなければ、5階からビルを作っていくようなものです(建築には詳しくないのでもしかしたらそういう工法もあるのかもしれませんが)。普通はできるようにならないと思いますがいかがでしょう。

「教えない授業」でも何でもよいですが、真面目な生徒がきちんとステップアップできるようなアドバイスなり、指導なりがあってしかるべきかと思います。特にメインで通っている塾なら尚更です。私には悪い言い方ではありますが飼い殺しにしているようにしか思えませんでした。

その生徒は毎回のテストで算数だけはクラスで最下位を続けていたそうです。負けず嫌いなタイプだったので口惜しさいっぱいだったことでしょう。

通うことになり、しかし、当然ですが、私が指導したのは習っている単元ではありませんでした。保護者様には事情を説明して、しばらくは単元を追うことはやめ、分数の計算など、いま最も必要としている基礎を固めることにしました。
普通に分数の計算などができるようになればそれだけで近い将来、得点力アップにつながることは確信していました。

話がずれるので、その後のことは書きませんが、とりあえず5年の冬には突然算数の成績が上がった生徒と認識されたようです。
その塾の先生には最近やっと目覚めてきました、志望校も高めに考えていくことも可能です、なんてことを言われたようです。

「教えない授業」の成果ですね(笑)。

この続きはまた次回に。

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