数脳・図脳・算数脳 その14
中学受験生の最適な家庭学習時間はその環境と時期によって違います。
塾に通わず自宅で中学受験向けの教材、たとえば予習シリーズなどで学習しているとしたらそのカリキュラムに合わせて学習できていれば問題ありません。もちろんカリキュラム通り進んでいても週テストなどの確認テストで思う通りの点数が取れていなければ話は違います。学習時間だけでなく学習の取り組み方も見直すべきでしょう。
塾に通っている場合は、まず通われている塾のポリシー、性格によって変わります。
短時間型か、長時間拘束型か。
塾・授業内でどこまでの理解、定着を考えているか。
塾といっても様々で、これに個別指導を合わせると、とても一概には語れません。
短時間型は、講義型の塾が多く、授業ではポイント、エッセンス、学習方法を教え、定着は家庭(本人?)まかせになることが多くなります。
大手大学予備校の講義形式に近いかもしれません。
大手大学予備校の講義形式に近いかもしれません。
この場合は、何とか授業で理解まではできているとして、算数ならば塾の授業と同じ時間以上を使って家庭学習で定着が必要です。これは目安の時間であって、その子の理解度、定着度によって変わります。
その時間配分・予定は家庭で管理しなければなりません。
また、どれほど理解・定着ができているかは基本的には親と子どもの仕事になります。
その時間配分・予定は家庭で管理しなければなりません。
また、どれほど理解・定着ができているかは基本的には親と子どもの仕事になります。
短時間の授業時間では、なかなか演習の時間まで取ることは難しいので、その確認はどうしても家庭でやることになります。その多くは宿題という形です。
そうでなければ、定例の塾のテストまで待つことになります。そこで納得できる成績ならばよいですが、そうでなければあわてますね。
そうでなければ、定例の塾のテストまで待つことになります。そこで納得できる成績ならばよいですが、そうでなければあわてますね。
長時間型の場合、授業、演習、確認の時間まで授業に含まれていることが多いですから、その分、家庭学習の量は減ります。
実際、日数、授業の終了時間にもよりますが、物理的に家庭学習の量はそれほど残っているとは思えません。
どちらがよいかは、ご家庭の方針と子どもの向き不向きによります。
自分である程度、管理できる子どもや、親が関われる家庭ならば、短時間型の方が時間を自由に使えますし、子どもの負担も少なくてすみます。
自ら机に向かえない、親がつきっきりで見ないと勉強ができないようなら、長時間型の方が安心でしょう。
環境によって子どもはどんどん変わりますから、そこはご家庭の方針と合わせてしっかり選ぶべきです。
どちらにしても、現在、小6でないのなら、学習成果がある程度あがっている場合、塾と家庭学習の時間の合計は短い方が有望です。
どちらにしても、現在、小6でないのなら、学習成果がある程度あがっている場合、塾と家庭学習の時間の合計は短い方が有望です。
学習に時間を使っていないせいで、成績が不振なら一言「もっと勉強しなさい」です。
塾とその学習については、できているのなら短い方がよいに決まっています。
また、時間と成績は必ずしも比例しません。低学年であればあるほど、軽くこなしている方が先に行って負担が少なくすみます。
また、時間と成績は必ずしも比例しません。低学年であればあるほど、軽くこなしている方が先に行って負担が少なくすみます。
学年があがればあがるほど要求は高く多くなっていくのが普通なので、低学年から時間でカバーしていると、どこかで無理が出てくることもあります。
時速100km制限となっていることが多い日本で、スピードメーターが時速180kmまでとなっているのは自動車の性能を誇っているばかりではありません。時速100kmまでしかスピードがでない自動車で時速100kmでずっと走っているとオーバーヒートしてしまいます。安全で快適な走りは余裕があってこそ、できる限り長く安全に快適に走れた方がよいに決まっています。
目標と残された時間に応じて快適に走れるように学習の予定を考えましょう。
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