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2016年6月10日 (金曜日)

数脳・図脳・算数脳 その4

少なくとも90%以上の子どものもともとの能力には大差なく「正しい環境」を与えればその能力の伸びは無限大となる。
そう信じてやみません。
子どもの能力は(もちろん、人間の能力も)先天的なものよりも後天的なものの方が圧倒的に影響力があります。
子どもには、それこそ生まれたてに近いほど無限の可能性があるはずです。

では「正しい環境」とは何でしょう。
何が正しくて、何が間違いなのか、それは各家庭、各個人、価値観の違いがあるので、一概には言えません。
しかし、子どもの潜在的な能力を引き出そうとするのなら、まず価値観を明確にしなければなりません。
医者の子が医者になり、政治家の子が政治家になりやすいのはその家庭環境によるものが大きく関わります。
医者は医者の良き面を子どもに80%語り、20%悩む姿を見せる。そして、悩みの20%を子どもに託す。
政治家は政治家の使命を子どもに80%語り、20%悪い面を見せる。そして、その20%の改善を子どもに託す。
人が宗教にはまるのは価値観が明確であるからです。
ある一定の基準(ものさし)があるので、深く悩むより先に解決してしまっていることが多い。
このときはこう、こうなったらこうすればよい、人は悩むのが苦しいので、それを救済してくれるものがあれば、それに飛びつきます。

子どもにとって、その子が小さければ小さいほど、ものさしは親です。
何が正しく、何が間違っているのか、それを子どもに示すのは、まず親です。
わが子にはこうなって欲しい。
まず、親が明確に示しましょう。80%の幸せと、20%の不幸せを語りましょう。
そして、語りつつ、あとは子どもに任せましょう。
親が大事にしているもの、それを語り理解してくれれば子どもも大事にします。
三つ子の魂、百までです。
しかし、子どもが20%の不幸せの方に目がいき、親が大事にするものを否定することがあれば、それも大事です。まだ、子どもだと思い、お釈迦様になって子どもを手のひらの上で遊ばせてください。もし、それで手のひらから遠く飛び立つことがあっても、それはそれで、その子にとって大きな成長となり、大成功です。
私が幼少の頃、鼻高くなあれ鼻高くなあれ、母は私の鼻筋をさすりながらゆっくり優しく静かに繰り返していたのを覚えています。
私の鼻はたぶん高くも低くもありません。それで鼻が高くなったわけでもなく、見栄えが良くなったとも思えません。しかし、母がそれを覚えているかは定かではありませんが、母のその記憶は未だに覚えていて妙に心が安らぎます。学力とはまったく関係ありませんが、鼻は高い方が良いのだな、鼻筋は通っていた方が良いのだなと幼い私にすり込まれたのに違いありません。
ハナタカクナアレ
しかられたわけでも、ほめられたわけでも、特別何かがあったわけでもないのに、さらには鼻が高くなったわけでもないのに、すり込まれてしまったのは母の愛情の強さを感じたからでしょうか。
子どもを伸ばすヒントが隠れているような気がします。

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