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2016年6月16日 (木曜日)

数脳・図脳・算数脳 その8

難しい問題を解いていていやになることはないのかい。

ふと思い立ちK君(K君については「その1」を先にお読みください)に聞いてみました。

ありません。

そうなんだね。さすがだ。

 

中学生内容の数学を教えているときは(とはいえこれは前に書いた通りほんの2ヶ月程度のことでしたが)まさに一を聞いて十を知る、少し教えただけで自力でどんどん解いていました。しかし、それが高校内容になると段々(そんな言葉はないですが)三を聞いて十を知る、五を聞いて、十を聞いてになってきました。もちろんこれは当然のことで、ふつうは学校や塾で十を聞いてから学習するものです。十を聞いて、その十を理解できるだけでも優秀です。ましてや公立中高ならば5年かけて学習するものを1年と少しでやっているのですから自力で解けないものがあっても不思議ではありません。

本来ならばここまでハイスピードで進む必要がないにもかかわらず、どんどん走り抜けるK君、目の前で難しい問題と格闘するK君を見て、いやになることはないのかなと思ったわけです。

いくら好きなことでも長時間やっていたり、大きな壁にぶつかったりすると疲れるし、いやになる、そんなことはありませんか。

それがK君はないというのです。さすがというしかありませんでした。

集中力というか、粘り強さというか、脳の体力というか、それは学習にとって大きな力です。「目の前にあるから山に登る」ように目の前にあるから問題を解き続ける、なかなかできることではありません。

 

では勉強していていやになることはないのかい。

 

少し照れたようにほほえみながら、同じことの繰り返しはいやになります。

 

なるほど、しかし、ここで私は考えました。

 

いやだからしない、できないのではなく、彼はいやでもしなければいけない場面をたくさんくぐり抜けてきました。だからこそいやだといえるわけで、いやだからやらないとは意味も重みが違います。

いやなことはやりたくないし、できれば回避したい、子どもでなくともそう考えます。苦労は買ってでもしろ、いやいやなかなかできません。

 

集中力、いやでもやるべきことはやる、これもできるようになるためのキーワードとなりそうです。

 

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