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2016年7月 5日 (火曜日)

数脳・図脳・算数脳 その16

毎週毎週追い立てられるように学習している中学受験生にとって、時間の問題は避けられない問題です。
 
カリキュラムの進度が速い塾やそのシステムに乗った学習をする場合、毎日の学習を計画的に組み立てていかないと流されっぱなしになる危険性があります。
 
算数ばかりを学習するわけにはいかないので1問ごとに粘るのは勇気がいります。
 
そう考えると受験は時間との勝負になります。
 
算数の学習で一問ごとに粘るかどうかは粘って「喜びがある」か「達成感がある」かです。
 
算数が不得意な子、嫌いな子には1問1問粘らせることは非効率的です。
 
それこそ5分考えてわからなかったら次、わからなかったら次と、どんどん先に行く方がよいでしょう。子どもにとっての苦痛の時間は短く早く終わる方がよいでしょう。
 
しかし、解くことの喜びを知っている子に対しては解けるまで、あきらめるまで時間が許す限り解かせてあげたい。
今は時間がもったいないように思えても解けたときの喜びがそのまま力になり、達成感が自信になります。
 
喜びと自信は何事にもかえがたい算数の力です。算数脳の源といえます。
 
また、子どものタイプによっても違ってきます。
 
大人でも、たとえば推理小説やドラマの結末をすぐに知りたい人と、しっかり順を追って読んだり見たり、結末は自分のものにしたい人がいます。
 
これは趣味の問題なので、どっちが良い悪いはないですが、犯人を先に知ってから安心して読む人もいれば、犯人を人から聞くと怒り出す人もいるわけです。推理小説を好む人は圧倒的に後者です。そもそもそれが楽しいから読むのでしょう。
 
わからない問題はさっさと解説を見たり人に聞いたりしてサクサクこなす子もいれば、それこそ1問1問納得しないと先にいけない子もいます。
 
人間の性格と同じで、それぞれに良い面、悪い面があります。
 
サクサクこなす子は遠くまでひとっ飛びですが、どうしても記憶は薄くなります。穴ができる可能性も高くなります。しかし身につく子は回転率の勝負で何とかしてしまいます。
要領がよければ柔らかい算数脳ができます。
 
納得型は言うまでもなく、時間がかかるかわりに手につかんだものは離しません。一歩ずつ一歩ずつ進み、強い算数脳ができます。
 
理想は基本問題・パターン問題は回転率でこなし、良い問題はじっくりつかむことですが、これが難しいところです。
「5分やってわからなかったら解説を見なさい、解説を見てわからないところは質問しなさい」と言います。
 
5分は公約数的な言い方で、個別に言うときは、子どもによって3分から30分まで開きがあります。基準は上記のタイプによります。
 
また、どこまでわかって、どこからわからないのかを、自分で把握できるようにすることも大事な学力です。そのために自分で解説を読むことができる力も重要です。
 
たまに、解説を見るとわかった気になってその場は解けるけれども、しばらくしたらできなくなるという話も聞きます。
 
わかったつもりは困りますが、まず解説を見てそれを理解できること自体、学習能力は高いと判断できます。わかりやすい先生の授業を受けてもわからないものはわからず、解説やテキストを読んでもはじめはチンプンカンプンが大部分を占めるでしょう。
 
しばらくしたらできなくなるのは解説を読んでわかったからということでなく、別の同じような問題を解くといった定着させるような作業をしなかったせいであると考えられます。
解説を見る必要があったということは、苦手な問題、わからない問題だったということなので、練習が必要なのは当たり前のことなのです。

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