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2016年7月14日 (木曜日)

数脳・図脳・算数脳 その20

計算と基本例題の反復学習は有効です。

よい問題を、少しずつ角度を変えながら繰り返し学習することができれば、算数天才脳に近づきます。

天才とは、何かしら人より格が違って高い能力を持つ人の事を指します。 一般的には、その能力を先天的に持っている人について言います。しかし、それでは算数の能力も生まれつき決まっていることになり、趣旨とは反します。

算数や数学の才能はあくまでも後天的なものであると信じます。

もちろん、生まれついての天才はいるでしょう。 しかし、ここで論ずるのは、ノーベル賞やフィールズ賞を取ることをできる人たちの話ではありません。

少なくとも受験レベルの算数や数学ならば、仮にそれが灘や甲陽、御三家であっても、ちょっとした天才脳で軽くクリアできます。

算数天才脳は、後天的なものであり、その対し方とタイミングで作ることができます。

天才の発想を理解するモデルを何かで見たことがあります。

物事を考えるとき、ふつうの人はAならB、BならC、CならDのように順を追って考えます。 しかし、天才は手順を踏まずにいきなりAとんでD、さらにはAからとんでもない方向のXを考えます。 そこが常人にはついていけないところです。

これは実はいつもあることではないですが、子どもが算数を解く過程で見ることはあります。 そのとき、本人はうまく説明できませんが、明らかにとんだ解法で答えにたどりついています。

計算や解き方など、できるだけ省略せずに順を追って解きなさいと指導されます。もちろんこれは正しい指導です。

途中の式などとばして書くと「100年早い」などと叱られたものです。

私も子どもには「5億年早い」と注意します。

本当の天才でない限り、この「とばし」は「百害あって一利なし」です。

できるだけ楽をしようというのが人間ですし、また、数学や算数の発想ではありますが、何でもかんでも手を抜いていいわけはありません。

人間も子どもも、慣れてくればすぐ「とばし」をやります。

きちんと式や計算が身についているのであれば、それはスピードアップにつながりますから、まんざら悪いとはいえません。

問題は学習の順序です。

「じゅうぶん式や計算が早く正確にできる」→「徐々にとばしを行う」

これは悪くありません。自然です。

いきなり「とばし」から入る学習が危険なのです。

話はもどって、A→B、B→C、この流れをしっかり頭と手に焼きつけることができれば、いつかはA→Cとなります。 これにC→Dが強く刻まれれば、A→Dになります。

さらにこの連結が太く、長くなれば、A→E、A→Xと、どんどん天才脳に近づいていくわけです。 そのためにも、A→B、B→C、C→Dの反復訓練が必要かつ有効です。

「模倣なくして発想なし」なのです。

自分にとり当たり前でないことを当たり前にしていくこと、それを積み重ねていくことが天才への道です。

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