リンク

« 数脳・図脳・算数脳 その21 | トップページ | 数脳・図脳・算数脳 その23 »

2016年7月19日 (火曜日)

数脳・図脳・算数脳 その22

算数に読解力は必要ですか。
 
算数について、たまに質問されることのうちのひとつです。

国語の読解力と算数の読解力はまったく別物で、国語の読解力が直接算数の得点力と結びつくことはありません。
 
算数や数学ではよい問題ほど簡潔に無駄なく必要な情報だけかかれています。問題文の長短は条件の多さ、例の多さによります。
 
問題文の中から行間や情景、背景を読み取る必要はありません。
 
しかし、「ゆとり教育」以降、国語の読解力以前のところでひっかかっている子どもが増えています。
根本の読み書きの力、特に読みの部分が極端に弱いようであると、当然これは算数を解く上でも支障が出てきます。
少なくとも十数年前では聞いたことがないような質問を、近年聞くことが多くなってきました。
まず、問題を解かせてみるとただの一行問題なのですが、
「これどういう意味?」
特別に難しいことは聞かれていなくても、何を解答として答えるべきなのか判断できないようです。

思わずびっくりするような解答の例としては、次のような問題とその解答があります。
<問題>6%の食塩水200gと11%の食塩水300gをまぜると何%の食塩水ができますか。
<解答>できます。(あるいは、できません。)
??ですよね。実例です。
これについては複数見ています。

しかしこのくらいなら、よくある問題については問題を解いていくうちに問題慣れしてきます。何を答えるべきかは学習していきます。これはしかし、国語の読解力以前の問題かと思うのですが。
 
100マス計算や漢字の書き取りなどがことさら話題になるのは、このようなところに根があるのではないでしょうか。ゆとり以前なら、本当の基礎学力部分は100マスなどやっていなくても、同じ量くらい学校や家庭でやっていたのかもしれません。そういった意味で、今、100マス計算や漢字の書き取りなど貴重になっているのでしょう。
 
100マス計算自体は昔からありました。
?十年前、塾講師になりたての頃、授業についていけず何事においても遅い子が受け持ちました。
字を書くのも遅ければ、消しゴムで字を消すのにも時間がかかる、そんな子でした。
悪い同僚が国語を持っていたのですが、その子の消しゴムを使う姿をよく物まねしていました。
ある日、ふと何かの本で100マス計算を見つけ、その子の顔が浮かびました。
当時はパソコンどころかワープロさえありませんでしたから、自分でマスを作り大量にコピーしてその子にやらせました。
その子はまだ4年でしたが、これが非常に効果的でした。
「先生のおかげで、すごく算数ができるようになって」
気さくな(失礼かもしれませんが)純朴そうなお父さんから感謝の言葉を何度もいただきました。

それは塾講師として初めての経験でしたから、今でもよく覚えています。
 
100マス計算などは、子どもによっては非常に効果を発揮します。
基本の計算力は、子どもによって量は違うのでしょうが、算数の問題を解くための素地として最低限やるべき量があります。
それをやらないといくら問題を習っても習得していかない、または理解が遅くなります。
同じように読み書きも最低限やっておくべき量があります。

読解力と言うよりも、基本の読み書きの力があるかどうかの確認が必要です。

« 数脳・図脳・算数脳 その21 | トップページ | 数脳・図脳・算数脳 その23 »

学習」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 数脳・図脳・算数脳 その22:

« 数脳・図脳・算数脳 その21 | トップページ | 数脳・図脳・算数脳 その23 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

賛数仙人

無料ブログはココログ

最近のトラックバック